2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ人口減少が需要減にだけ効いて、供給減に効かないのか?

はてなブックマークでこのようなコメントを頂いたので少し繰り返しになるがこの点について私が考えていることを簡単なモデルと図で示してみたい。 前提としてある基準年の人口を100、その年から25年間の人口増加率を図1のように仮定する。すると25年間の人口…

統計の日とGoogle Public Data Explorer、 そして経済の均衡について

数回にわたって世銀等の統計データでいろいろと手を動かしてみたわけであるが、ちょうど10月18日は日本の統計の日で、さらに20日は世界統計の日(http://unstats.un.org/unsd/wsd/Default.aspx)だったようである。ちなみにそれぞれの日付の意味は以下の通り…

マネータリーベースの伸び率とインフレ率の関係について

前回のエントリーで最後にマネーサプライとマネタリーベースの変化率とインフレ率の関係についてコメントしたが、紹介されていた世銀のデータベースを用いて自分でも何点かでグラフを作ってみた。 作ったグラフから読み取れた(ような気がする)傾向は以下の4…

「人口減少」責任論についての追記

JCASTニュースを読んでいたら14日の「高橋洋一の民主党ウォッチ」というコラムで先日のエントリー(飯田泰之准教授「人口減少」責任論の誤謬 についての考察 (1))と同じテーマについて論じられていた。視点としては世界各国の実績データから人口減少…

飯田泰之准教授「人口減少」責任論の誤謬 についての考察 (2)

前回に引き続き「人口減少」責任論について、前エントリーでは2000年の消費者物価変化率についてその人口成長率見込みとの相関を一人当たり名目GDPの上位国と下位国に分けてプロットしてみたが、同様のプロットを1990年、及び2005年についても作成した。 (…

飯田泰之准教授「人口減少」責任論の誤謬 についての考察 (1)

以前に当ブログで2回にわたって人口減少とデフレについてのエントリーを書いた(人口減少とデフレについて (1) (2))が、VOICEの10月号に飯田泰之准教授による[データで斬る“俗論・通説”]「人口減少」責任論の誤謬 という記事が掲載されていたことを…