2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

悪い金融緩和、悪い総需要刺激、悪い経済成長

前のエントリーでは米国における格差の拡大について幾つかのデータを基に考察を行った。 データからは経済成長が格差拡大を伴った様子が見てとれたが、これは不可避的な部分も強いし、そもそもアメリカの再分配機能の問題であり、経済成長自体の問題とは言え…

米国における経済格差拡大の推移

ウォール街で始まったデモは世界に広がりつつあるようである。 現状ではその統一した主張が何なのかわかりづらい面もあるが「We are the 99%」というキャッチフレーズが用いられているように少なくとも「格差」というのが一つのキーワードになっていることは…

税収弾性値について(補足)

もう一点過去の財政関連のエントリーについて補足。過去何度か税収弾性値をベースにした考察を行ったが、その中で、「短期の税収弾性値」と「長期の税収弾性値」は違うという事について記したが、この「短期」と「長期」の意味について若干説明を加えておき…

ドーマーの定理について

前回のエントリーでドーマーの定理(ドーマーの条件)について触れたが、コメント欄での指摘を受けて少しぐぐってみると、この財政の維持可能性についての一連の考察の中で、どの部分が本来の「ドーマーの定理(ドーマーの条件)」でどの部分が追加した前提…

英国は量的緩和拡大に舵を切るのか?

10月3日の保守党(与党)の党大会で英国のオズボーン財務相が演説を行い、その中で英国は緊縮財政と低金利を維持すると表明した。 オズボーン財務相はこの日、保守党の年次会議で演説し、英景気のてこ入れに支出増で対応するつもりがないことをあらためて強…