2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
著者は先日内閣府参与となり名実共に管内閣の経済ブレーンとなった大阪大学教授小野善康氏。菅政権の「増税で景気回復」路線の生みの親でもある。 最初は半信半疑で読み始めたのだが、結果から言えば最近読んだ経済に関する本の中ではトップクラスの面白さで…
先日のエントリに続き、バーナンキの背理法についてすこし違った観点(通貨発行益)から考えてみた。通貨発行益に関するよくある誤解は1万円札の原価が約20円であることから、1万円発行(増発)するごとに9980円の利益が出ているとするものである。輪転機を…
昨今の円高と為替介入について、国外からは予想通り為替操作との批判が、一部経済学者からは円高といっても実質為替から見ればそれほどでもないとの意見が、そして対する一方の陣営からは今の円高はデフレが要因であり、このまま量的緩和に一気に舵を切るべ…
同書で上念氏は人々のインフレを恐れる潜在的な意識を「インフレ恐怖症」として 「インフレは悪だ!」という原理主義インフレは物価が上がるという点ではたしかにデメリットがありますが、マイホームを買おうとするような真面目な働き者に追い風です。 また…
いまやすっかり有名になり、リフレ派の方のブログであれば一度は引用されているであろう「バーナンキの背理法」は以下のようなものであり、「あらゆる政策手段を考えればその中にデフレ脱却の手段があるはずで、それを見つけられない日本銀行や経済学者を怠…
上念氏はデフレが安い輸入品の影響によるものという説(いわゆる輸入デフレ説)について1−5章で 中国デフレ原因説(いわゆる輸入デフレ説)の大間違いあまりに馬鹿馬鹿しいので、この話題は一言で終わりにしたいと思います。 もし安い中国製品が日本を10…
先日久しぶりに日本に帰国した際に「デフレと円高の何が「悪」か 上念司」という本を書店で見つけたので、試しに買ってみた。 この本については色々と論じてみたい箇所が有るのだが、まずは最初に目についた「デフレだからモノが売れない」という箇所につい…