イギリスはインフレ? → インフレです!

週刊現代に連載されているドクターZは知っているというコラムに「イギリスはインフレ?」という記事が載っていた。

氏によると「金融緩和をした英国はインフレで苦しんでいる。」というのは事実ではなく、日銀のキャンペーンに乗せられたミスリーディングな記事であるらしい。


それに即座に反応したのが上念氏で

「イギリスがインフレで苦しんでいる」という奴は工作員ですね。マジでコミンテルンが生きてるんじゃないかと邪推したくなる。 RT @shinchanchi: 「イギリスはインフレ?」 #defle http://ow.ly/1s7ms5
http://twitter.com/Smith796000/statuses/43823612968435712

と言い切っている。 


筆者の周りのイギリス人にも聞いてみたがみな一応に口をそろえて「イギリスはインフレだ」と断言している。 イギリス人全員が工作員だとでもいうのだろうか??
いや、そんな現地情報に頼らなくても英中銀のキング総裁が四苦八苦しながら「足元ではインフレだが長期的には自然と適正水準に戻るはずだ」とあちらこちらで説明(言い訳?)しているという記事を読んだことがないのだろうか?


こういう記事を読むとリフレ派(の一部)は日銀と反リフレ派を攻撃できさえすれば事実などどうでもよいと考えているとしか思えない。 しかし、これほど明らかな事実すら捻じ曲げて自説を擁護する材料に使おうというのは、普通に考えればマイナス効果のほうが大きいはずであり、どこまで深く考えてやっているのかも疑問である。 むしろ他のリフレ派がこういった言動をとがめる気配がまるでないことこそが問題かもしれない。