2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
前回のエントリーに関し、id:Lhankor_Mhy様から非常に興味深い論文を紹介していただいたのでそのデータを下に住宅価格と家賃についてもう少し考察してみたい。 「家賃の名目硬直性」 清水千弘/渡辺 努 http://www.ier.hit-u.ac.jp/ifd/doc/IFD_WP66.pdf この…
常に高いクオリティで洞察力に富むエントリーを量産されており、いつも興味深く読ませていただいている「ニュースの社会科学的な裏側- www.anlyznews.com」様の「家賃にみる下方硬直性」というエントリーがはてぶで話題を集めていた。 「家賃にみる下方硬直…
世界中で何度も繰り返し住宅バブルが発生・崩壊していることからも分かるとおり、住宅はその特性として「投機」の対象になりやすい条件を備えている。それは前回書いたとおり「ある程度希少性があり、価格の上昇によって供給量が容易に増加せず、代替もきき…
前回のエントリーでは「バブル」について書いたが、「バブル」と密接な関係にあるのが「投機」である。 よって今回は「投資」と「投機」の違いについて筆者の考えを書いてみる。最初にお断りしておくが、以下に述べる「投資」は一般に考えられているより範囲…
バブルの崩壊が実体経済に深い爪あとを残すことを否定する人はさすがに殆どいないだろうが、一方で崩壊しさえしなければバブルは悪いものではない、という見方もあるようである。(或いは「崩壊するまではバブルではない(キリ」とか、、)しかし、筆者は崩…
ブログエントリーにいただくコメントにはなるほどと思わせるものも多くあるが、それは違うのではないか?というものもある。 まあそういったものを気にしていても始まらないわけだが、少し面白いものがあったので考察してみたい。 piccad 所得収支の元は貿易…
米国の3月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数(季節調整済み)が前月比12万人増と予想の20万人増を大幅に下回った一方で、失業率は8.2%と前月の8.3%を下回った。最近の米国の失業率の改善(といってもまだ8%以上あるわけだが)の要因として、労働参加率の低…
近年の石油を初めとする資源価格の高騰は世界経済に大きな影を落としている。 その一つの背景として中国を初めとする新興国による趨勢的な需要増があり、中国を初めとする新興国の国営石油会社による資源権益獲得が盛んに行われてきたが、金融危機後は日本の…
3月24日に行なった白川総裁の講演の邦訳が日銀のサイトに上がっている。 参照:「セントラル・バンキング ―危機前、危機の渦中、危機後―」 http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2012/ko120326a.htm/ 内容的にはそれほど新しい部分こそないものの…